2013年ジュネーブ国際発明展、台湾は金30銀53銅14を獲得
J130414Y1・J130414Z1 2013年5月号(J165)
2013年ジュネーブ国際発明展(Exhibition of Inventions Geneva-Palexpo)の授賞式が行われ、台湾代表チームは、金メダル30個、銀メダル53個、銅メダル14個、特別賞メダル6個を獲得した。
ジュネーブ国際発明品展は、独ニュールンベルグ国際発明展(International Trade Fair “Ideas-Inventions- New Products”、略称IENA)、米ピッツバーグINPEX発明展(Invention & New Product Exposition)とともに世界の三大国際発明展と呼ばれている。2013年は計41ヵ国から1000点近い発明品がエントリーした。台湾発明協会によると、台湾は前年より24点少ない101点の発明をエントリーしたが、97個のメダルを獲得し、受賞数、受賞率ともに最も高く、今年の勝者となった。
受賞発明の中で、大江生医(TCI CO., Ltd)が開発した「超音波冷萃香蕉皮(超音波抽出したバナナ皮成分)」はバナナの皮から抽出した保健食品で、台湾の農産物を世界市場へ売り出すのに役立つ。大江生医によると、発想から1年を費やして上記発明の技術を開発した。特殊な超音波で抽出したバナナ皮成分は、その他の成分と組み合わせてカプセルのサプリメント又は健康ドリンクとすることができる。現在、特許を出願中。
遠東科技大学(Far East University)が設計した「互動式節水植栽相框(インタラクティブ節水植木フレーム)」は絵を描く代わりに植物を使うというもの。同大学芸文センター主任によると、絵の枠本体は防水のプラスチック材質を使い、両側には貯水できる孔があり、底部にもセラミック管を設置し、毛細孔を利用して水をしみこませることで植物に給水するため、水分が多すぎて根腐れすることがない。これは給水を調節できる小さなダムのようなもので、1ヵ月に一度だけ水やりをすればよい。
特別賞を獲得した「多功能出口燈(多機能避難口誘導灯)」は台北城市科大(Taipei Chengshih University of Science & Technology)の教員と生徒が設計したもので、従来の避難口誘導灯に煙探知機を加え、火災時には「DANGER」(危険)の文字を標示したり、音声で警告したりして、すぐに避難を呼びかけることができる。また誘導灯の上には広角ビデオカメラが設置され、無線データ伝送により消防隊に火災現場の状況を伝えることができる。
さらに亜洲大学(Asia University)も「緊急逃生發光插座(緊急避難時に発光するソケット)」、「公共廁所衛生紙裝置設計(公衆トイレのトイレットペーパー装置設計)」という生活上のトラブルを解決できる発明で、金賞と特別賞を獲得した。(2013.04)