通関がさらに便利に、「CMT一元窓口」システムが本格始動

J130820Y8・J130815Y8 2013年9月号(J169)

 「CMT一元窓口(中国語:關港貿單一窗口、英語:Customs-Maritime-Trade(CMT) Single Window)」情報システムが8月19日本格的に始動した。財政部関務署によると、CMT一元窓口は関務署、交通部及び経済部の情報システムを統合することにより、業者は一元窓口を通じて通関作業を一度に済ませ、貿易にかかる時間とコストを削減できる。年間に政府と企業が節約できる作業コストは15億8000万新台湾ドルに達することが推算されている。
 2009年「優質経貿網絡計画(Optimal Economic and Trade Network Plan)」が行政院に承認され、財政部関務署が「CMT一元窓口」情報システムプロジェクトを主導し、通関、許可及び港務に係わる部署を結びつけ、財政部関務署の「海関通関系統(Customs Clearance VAN)」、交通部の「航港資訊網(MTnet)」及び経済部の「便捷貿e網(FTnet)」という3つの情報システムを統合し、一元窓口のコミュニケーションプラットフォームを確立して、「利便な通関、セーフガード」というビジョンを実現している。
 関務署によると、業者はこれまで許可申請及び通関業務を行う際に、それぞれの関連主務官庁サイトに関連情報を送り、許可を得る必要があった。申請の窓口が多く、分散していたため、業者は多くの人手を使って申請内容を幾度も入力しなければならず、コストがかかり、手続にも時間がかかった。「CMT一元窓口」情報システムサービスが始動した後は、通関業務、港務、貿易許可申請作業、進捗状況のチェック、データ交換、貿易商品に関するデータウェアハウス、税金納付等の輸出入に係わるサービスを、一元窓口ですべて済ませることができる。業者がデータを1回入力すれば、システムが申請業務に基づいて情報をそれぞれの主務官庁へ送り処理するため、時間を大幅に節約できるほか、業者はネット上で貨物通関作業がどこまで処理されたかをチェックでき、「1回の入力で、フルコースのサービス」という目標を達成できる。(2013年8月)

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