台湾スペインがPPH覚書に調印、10月1日から試行で双方の特許審査を加速

J130923Y1・J130922Y1 2013年10月号(J170)

 2013年10月1日から台湾・スペイン間で特許審査ハイウェイ(Patent Prosecution Highway、略称PPH)プロジェクトが始動する。
台米間、台日間のPPHに続き、経済部知的財産局による海外との特許協力はさらに進展している。知的財産局の王美花局長とスペイン特許商標庁(SPTO)のPatricia Garcia-Escudero Márquez長官は台北時間9月20日、PPH覚書に調印した。これによって、双方の特許審査が加速されることが期待される。
 知的財産局によると、今回台湾とスペインが締結した「PPH MOTTAINAIプロジェクト」は、国際間で締結されるPPHの中でもレベルの高いタイプであり、以前、台米間、台日間で提携した標準タイプのPPHと比べて、適用対象となる特許出願の範囲がさらに広がっている。第1庁(OFF)から出された審査結果を参考として第2庁(OSF)が審査を行うという従来のPPHとは異なり、双方の特許庁のうち先に出された審査結果に基づいて、出願人はもう一方の特許庁にPPH審査を申請できるようになる。例えば、台湾人が先に台湾で特許出願を行い、後から同じ発明をスペインで出願したけれど、スペイン特許商標庁が先に審査結果を出したならば、出願人はこれを基に台湾の知的財産局にPPH審査を申請することができる。このようなケースは標準タイプのPPHでは受理されなかった。
 知的財産局によれば、台湾とスペインが締結したPPH覚書は、二国間審査協力の新た時代を拓いたという意味を含むものであり、その他の国との審査協力も促すことになるだろう。
 台湾スペインPPH試行プログラムは2013年10月1日にスタートし、試行期間は2年間と設定され、双方は試行期間が満了となった時点で評価が行われることになっている。(2013年9月)

TIPLO ECARD Fireshot Video TIPLO Brochure_Japanese TIPLO News Channel TIPLO TOUR 7th FIoor TIPLO TOUR 15th FIoor