フィリップスの特許を侵害、巨擘に3億新台湾ドルの賠償命令

　巨擘科技股份有限公司（Princo Corporation、以下「巨擘科技」）がフィリップスのDVD-R及びDVD-R Slimに係わる特許権を侵害したとして、知的財産裁判所は10月15日、巨擘科技、巨擘科技董事長である祁○、巨擘先進股份有限公司（Princo Optoelectronics Corporation、以下「巨擘先進」。巨擘科技の子会社）、巨擘科技の前代表者である邱○良等被告に敗訴を言い渡し、連帯賠償責任を負うべきであるとの判決を下した。（知的財産裁判所民事判決-101、民専訴,73-20130916）
　知的財産裁判所による主な判決内容は以下の通り。
1.被告の巨擘科技等は原告のフィリップスに対して3億新台湾ドルの賠償金と2012年4月17日から支払い済みまでの年5％の割合による利息を連帯で支払うものとする。
2.被告の巨擘科技等は直接的又は間接的に、自ら又は他人に委託して、DVD-R、DVD-R Slim光ディスク及びその他中華民国第82864号発明特許に係わる製品の製造、他人との契約販売、使用又は輸入を行ってはならない。
3.訴訟費用は被告の巨擘科技等が連帯で負担するものとする。
4.本判決の第1項、第2項については、原告のフィリップスが1億新台湾ドルを被告の巨擘科技等に担保として予め供した場合は、仮執行することができる。ただし、被告の巨擘科技等が仮執行手続の実施前に、3億新台湾ドルを担保として原告のフィリップスに予め供したときは、仮執行を免れることができる。
　巨擘科技等の被告は上訴を提起することができる。（2013年10月）