工業技術研究院、「アジアIPエリート」入り

J131125Y1・J131119Y1 2013年12月号(J172)

 工業技術研究院(ndustrial Technology Research Institute、略称「ITRI」)は2013年11月18日にシンガポールで開催されたIPビジネス・コングレス(IPBC)において「アジアIPエリート(Asia IP Elite)」に選ばれ、台湾の台湾積体電路(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company)、聯発科技(MediaTek)、華碩(ASUSTeK Computer)、聯華電子(United Microelectronics Corporation)、宏碁(Acer)や、日本の日立、NEC、松下、韓国のサムスン、LG等とともに受賞した。台湾の受賞者の中では唯一の研究機関である。
 IPBCの審査チームによれば、今年は前出のITRI、オーストラリア連邦科学産業研究機構(CSIRO)、韓国電子通信研究院(ETRI)という3つの研究機関がアジアIPエリートに選抜された。そのうちITRIはIPの特許化に力を入れ、ニューテクノロジーの研究開発を奨励するとともに、科学技術の研究成果で「特許の兵器庫(patent arsenal)」を構築し、台湾ハイテク産業が国際的な特許訴訟において対抗するのに協力しており、台湾ハイテク産業に極めて大きく貢献し、またこれにより台湾産業も特許を重視するようになっている。
 ITRI技術移転センターの王本耀主任によれば、知識経済時代において、特許の品質を掌握することよってのみ、サプライチェーンに参入して高い価値を得ることができる。ITRIは従来から、革新的IPの販売でIPビジネスを促進するため、知的財産権を重視し、特許品質管理システムを強化して、商業的運用を積極的に進めてきた。また、ITRIは産業界が海外大手企業による特許訴訟に対応できるよう「特許の防護壁」を構築するのに協力している。さらに近年は「特許の地図(パテントマップ)」構築のシステムに力を入れ、企業が製品開発初期に自社特許の布陣固めを行い、商品をより順調かつ周到に開発できるようにしている。(2013年11月)

TIPLO ECARD Fireshot Video TIPLO Brochure_Japanese TIPLO News Channel TIPLO TOUR 7th FIoor TIPLO TOUR 15th FIoor