アジア太平洋地域最大規模のGoogle台湾データセンターが始動

　彰化海浜工業区（Changhua Coastal Industrial Park）に位置するGoogleの台湾データセンターが2013年12月11日、稼働を開始した。これはGoogleにとってアジア太平洋地域最大規模のクラウドデータセンターとなる。Googleデータセンター部門のジョー・カバ（Joe Kava）副社長はオープニングセレモニーにおいて台湾データセンターへの投資を追加し、投資総額を3億米ドルから6億米ドルに引き上げることを発表した。
　経済部の梁国新次長によると、台湾ICT産業はすでにクラウドデータセンターのサーバ、ストレージ、省エネ技術に関するハードウェアを製造、供給する能力を有している上、政府は「雲端運算産業発展方案（クラウドコンピューティング産業発展プログラム）」や「亞太資訊運籌中心計畫（アジア太平洋データロジスティクスセンター計画）」等の計画を推進するために政策上のサポートを提供し、台湾がクラウドサービスを発展させる重要な礎を確立している。今回Googleが台湾にデータセンターを開設したことは、台湾のクラウド産業に発展のためのエネルギーをさらに注ぎ込んだだけではなく、同産業のサプライチェーンにも発展をもたらした。今後はGoogleと台湾ICT産業との緊密な協力を通じて、台湾ICT産業はクラウド関連研究開発を強化し、国産化されたクラウド・ハードソフト・ソリューションの確立を促すことになる。
　Googleが対台湾投資を拡大し続けることは、台湾クラウド産業発展の重要な指標となっている。今後経済部は、より多くの国際企業が台湾でクラウド核心技術とインフラに投資し、台湾産業との戦略的提携パートナーシップ確立を促進することで、産業サプライチェーンの能力を育成し、業者が国産化されたクラウドサービス・ソリューションを発展させて海外市場へ進出し、世界におけるクラウド商機を獲得していくよう指導していく。（2013年12月）