BERIの2013年第3次報告で台湾の「投資収益機会総合指数」は世界3位

J140109Y8・J140108Y8 2014年2月号(J174)

 


 米ビジネス環境リスク評価会社(Business Environment Risk Intelligence、略称BERI)の2013年第3次(12月)「投資環境リスク評価報告」において、台湾の「投資収益機会総合指数(Profit Opportunity Recommendation、略称POR)」は世界3位に番付され、総スコアは72点(前回は3位、73点)だった。評価対象である世界50ヵ国のうちシンガポール、スイスに次いで世界3位、アジアでは2位を占めている。
 台湾の投資環境は今回の評価において「1B」に格付けされ、BERIは投資家に「投資コミットメントの維持」をアドバイスしている。前記報告によれば、台湾は対外貿易関係の強化を積極的に進め、特に自由貿易協定の調印に向けて交渉に力を入れている。2014年と2018年には世界3位を維持し、73点に上昇することが予測されている。
 「オペレーションリスク指数」について、台湾のパフォーマンスには目を瞠るものがあり、シンガポールに次いで2位を占めている。BERIによると、現在台湾の民生消費の低迷が経済成長の原動力に影響を与えているが、2014年には輸出が上向きとなり経済回復につながり、2014~2015年に台湾金融業は成長力を維持することが予測される。大多数の銀行は体質が健全で、利益も安定している。BERIは2014年と2018年に台湾の「オペレーションリスク指数」は世界2位を維持すると予測している。
 「政治リスク指数」について、台湾の政治リスクは低く、その低さは世界10位、アジアではシンガポールに次いで2位に番付されている。BERIは台湾の政治リスクはポジティブに発展し、2014年には世界9位、2018年には世界8位になると予測している。
 「外貨支払い能力要因」について、台湾は世界で最もリスクが低く、アジアでも1位にランキングされている。BERIによると、台湾は安定して貿易黒字と経常黒字を計上しており、2013年1~10月の台湾貿易黒字額は282億4400万米ドルに上り、通年の経常黒字は557億7500万米ドルに達し、2012年の488億8200万米ドルを上回ることが予測されている。また、台湾は経済見通しが明るく海外投資家を惹きつけ、今後2年間投資が続き、外国人投資額が増加し続けることが見込まれる。さらに、経済部は外国企業が台湾にアジア太平洋地域の運営本部を設置するよう推進に力を入れており、すでにより多くの外国企業がこれに応えていることが、前記報告で言及されている。BERIは2014年台湾の外貨支払い能力要因の順位が世界一を維持し、2018年には3位となることを予測している。(2014年1月)

 

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