「アジアNFCアライアンス」を設立 中華電信がKDDI、SK Planet、HKTとNFC応用の共栄圏確立を目指す
J140226Y7・J140226Z7 2014年3月号(J175)
中華電信(Chunghwa Telecom)は2月25日、スペインのバルセロナで開かれたモバイルワールドコングレス(Mobile World Congress)において、日本のKDDI、韓国のSK Planet、香港のHKTとともに「アジアNFCアライアンス(Asia NFC Alliance)」を設立することを発表した。
アジアNFCアライアンスの主席に就任した中華電信行動通信分公司(Mobile Business Group, Chunghwa Telecom Co., Ltd.)の林国豊総経理によれば、アライアンスの目的は国境の制約を取り除くことであり、各国の既存NFC(近接型無線通信)サービスを相互にリンクしていく。アジア各国の経験豊富な通信サービスチームが参加する他、モバイル通信の国際組織であるGMSアソシエーション(GSMA)の支持を得て、世界規模のNFC産業生態系を確立することを推し進めていく。
アライアンスの設立を通じて、台湾の消費者はアジア地域におけるNFCサービスを享受できるようになる。つまり今後は観光案内情報のダウンロード、クーポン券、宿泊施設やチケットの予約などのNFCサービスを、国境を越えて利用できるようになる。
アジアNFCアライアンスはさらに、三段階の発展目標を定めている。第一段階は各国のNFC技術の互換性及び応用の多元性の発展に焦点をあて、第二階段ではアジア太平洋地域におけるNFC産業情報提供のプラットフォームとなり、最後の第三階段では世界の提携パートナーやアライアンス会員を集め、アジア各国のモバイル通信産業におけるNFC応用の成熟と革新を共に促し、アジアNFC応用の共栄圏を確立していく。(2014年2月)