補正下着の戦い、台北地方裁判所は悪意による不評散布に刑事罰

J140507Y4 2014年6月号(J178)

 維娜斯国際有限公司(Venus' Secret Company Limited、以下「維娜斯公司」)とその責任者である葉○○は、インターネット広告会社に委託して投稿者を探し、ネットの討論サイトにて瑪麗蓮国際実業有限公司(Marilyn Underwear International Co., Ltd、以下「瑪麗蓮公司」)を攻撃するためネガティブなコメントを投稿させるよう従業員の張○○に指示したため、告訴された。台北地方裁判所は加重誹謗罪(刑法第310条第2項)、公平交易法違反により葉○○、張○○をそれぞれ3個月の懲役に処し、罰金9万新台湾ドルへの転換を可とし、維納斯公司には罰金30万新台湾ドルを科した。
 判決文によれば、維娜斯公司の責任者である葉○○は2011年に従業員である張○○に対してネット上でブランド競争の口コミによる販促を行うよう指示した。さらにインターネット広告会社との契約書締結に同意し、インターネット広告会社が2011年8月から同年10月までの間に維娜斯公司のために、討論サイトの補正下着ブランド関連スレッドにおいて、瑪麗蓮公司のブランドや製品に対するネガティブなコメント計60件を投稿する代わりに、(維娜斯公司が)1件あたり300新台湾ドルを支払うことを約定している。
 双方は契約後、張○○が執行とネガティブなコメントのチェックを担当し、インターネット広告会社が書き手2名を雇い、討論サイトにおいて瑪麗蓮公司の製品が「蒸れた感じで、通気性が悪い」、「高い金額を支払ったことに後悔している」、「痒くて着ていられない。湿疹にもなった」等のネガティブなコメントを集中して散布させた。
 判決文によると、維納斯公司及び葉○○、張○○はネットの匿名性を利用して、書き手にネット上で不実の体験を捏造させ、これによって瑪麗蓮公司ブランドの信用と名誉を毀損し、瑪麗蓮公司と和解する意思もない。このため裁判所は犯行が明らかであると認定し、それぞれ罰金と罪刑の判決を下した。本件はさらに上訴できる。(2014年5月)

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