台北市がICANNと契約締結、トップレベルドメイン「.taipei」を間もなく使用開始

J140821Y2 2014年9月号(J181)
 台北市政府は2014年8月20日ICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers、アイキャン)と正式に「.taipei」をトップレベルドメインとして使用する契約を結んだ。台北市は大中華地区において唯一、地域名ドメインを使用する都市となる。
 現在台湾における唯一のトップレベルドメインは「.tw」だけで、国別コードトップレベルドメインに属する。世界最上位のネット資源管理機関であるICANNは各国にドメインの自己管理を許諾しており、台湾では財団法人TWNICがドメインを管理している。台北市政府は2013年から新しいトップレベルドメイン「.taipei」の申請に着手してきた。将来民間団体は「.tw」以外に、「.taipei」の使用も申請できるようになる。
 台北市政府によると、台北市は「アジア・太平洋地域における最も革新的な都市」ランキングでトップ10入りしており、これまでずっとデジタルスマートシティ推進のフロンティアであった。トップレベルドメイン「.taipei」はTaipeiが世界ネット地図においてランドマークを打ち立てたことを象徴するものだといえる。将来は、東京、ニューヨーク、ロンドン、パリ、ベルリン等の国際的な大都市のように世界のネットユーザーに対して都市を識別できるドメインの登録サービスを提供できるようになる。
 「.taipei」は台北市の英語表記のドメイン名で、容易に連想でき、かつ意味が明瞭で、識別度が高いうえ、台北市のイメージとリンクできる。これらのコンセプトを、ドメイン名申請者が提供するサービスや商品とつなげることができる。将来は、各分野における代表的なブランド、法人組織、個人に参加するよう働きかけ、台北市という共通のイメージで宣伝を行い、都市を売り込むことで、産業全体の向上を促進していく。
 台北市政府も「.taipei」を利用して電子化サービスのポータルを提供し、今後のデジタルライフのニーズに応えていく。例えば、台北市政府各機関の公式サイト、「1999.taipei」、「youbike.taipei」等はいずれも今年から使用を開始する。さらにICANNの規定に基づき、台北市政府は段階的に「.taipei」の登録サービスを開放し、今年11月には関連する海外の商標権保有者を登録の対象に組み入れることにしている。(2014年8月)
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