新竹サイエンスパークが京都リサーチパークと提携覚書を締結

J140826Y8・J140826Z8 2014年9月号(J181)

 新竹サイエンスパーク(Hsinchu Science Park、以下「HSP」)は8月25日、京都リサーチパーク(Kyoto Research Park、以下「KRP」)と姉妹パークとなる提携覚書を締結した。京都リサーチパーク株式会社の森内敏晴社長と新竹サイエンスパーク管理局の杜啓祥代理局長は契約に臨み、今後は情報及び人員の交流、技術移転、共同ビジネス発展などの方法を通じて、両パーク間の提携を促進していくこととした。
 HSPによると、KRPは1987年に組織が立ち上げられ、1989年にオープンした。総面積は5.6ヘクタールで、合計16棟のビルがある。KRPの設立目的は、産業界、政府機関及び大学を結び付けて提携し、ベンチャー企業の育成を理念としており、学術研究機関の研究成果を商業化し市場で応用している。また日本で初めての民営による都市リサーチパークでもある。
 さらに、KRPは100%民営でありながら、公営研究機関の力を十分に運用し、入居者の発展に協力しており、現在300社が入居している。同パークがHSPと姉妹パークとなることを希望した理由は以下の通りである。
 台北北部と京都は産業構造が似ている。いずれも半導体、電子設備、部品を得意分野としており、極めて大きな提携のポテンシャルがある。グローバル経済の発展に基づき、双方は新たな提携方法を見出すことができるはずである。また、京都の企業は台湾を中国市場進出の入り口とすることができる。台湾企業も京都をビジネスチャンス模索のためのパートナーとすることができる。提携関係の確立は双方の企業にとって有利だ。
 KRPは京都府、京都市、京都商工会及び産業界との関係が密接である。HSPも新竹県市政府や工業技術研究院(ITRI)のような研究機関と類似した関係を持っている。双方が新たな関係を構築することで、これらの提携ネットワークはさらに強化される。さらに、KRPとHSPはいずれもアジアサイエンスパーク協会(ASPA)や国際サイエンスパーク協会(IASP)等の国際組織の理事を務め、最も活躍する会員でもあるため、両者の間には長期にわたって密接に往来があった。
 上記事項に基づき、KRPとHSPはすでに安定した関係を築いており、双方は提携覚書締結を通じて、さらに企業や産業の提携にまで拡大し、ウィンウィンを達成することを期待している。(2014年8月)

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