アジアの「クリエイティブな生産性指標番付」で台湾は5位
J140913Y1・J140913Z1 2014年10月号(J182)
アジア開発銀行とエコノミスト・インテリジェンス・ユニット(訳注:英ビジネス誌「エコノミスト」の調査部門)がアジアの「クリエイティブな生産性指標(Creative Productivity Index、CPI)」レポートを発表した。同指標は各国の創意を具現化する効率を反映するもので、台湾は調査対象である24の経済体において5位に番付された。ちなみに1位は日本。
この指標は、36項目の「インプット(input)指標」(世界の大学トップ500に番付されている学校数、都市化の水準、研究開発への投資額、知的財産権の保護等を含む)及び8項目の「アウトプット(output)指標」(特許出願件数、農業への付加価値等を含む)に基づいて評価されている。調査対象はアジアの22ヵ国(地域)で、フィンランドと米国を比較のために加えている。アジア開発銀行によると、この番付を発表する目的は政策決定を行う当局にツールとして提供することであり、これにより、最適な方法でアジア経済体のクリエイティブな生産力をいかに育成するかを評価できるようになる。
上記レポートによると、台湾は優れたヒューマンリソースを擁し、科学と農業の生産力が突出しているが、対外直接投資額が投資総額に占める比率が低く、また従来のクリエイティブ産業の価値も今後の強化が待たれる。
番付によると、1~4位は日本、フィンランド、韓国、米国で、台湾は5位。さらに6~10位はニュージーランド、香港、オーストラリア、ラオス、シンガポールの順となっており、中国は11位に番付されている。(2014年9月)