「Top 100 グローバル・イノベーター2014」に工研院と聯発科技がランクイン

J141107Y1・J141107Z1 2014年12月号(J184)

 

 インテリジェント情報を提供するトムソン・ロイター(Thomson Reuters)の傘下にあるIP & Science部門は11月6日、「Top 100 グローバル・イノベーター 2014(2014 Top 100 Global Innovators)」番付を発表した。トムソン・ロイターによれば、上位100社のうちアジアの企業が46社を占めて、占有率が最も高い地域となっているという。さらに46社のうち日本が39社、韓国が4社、台湾が2社を占めている。また中国からは華為科技(Huawei)が初めて選出されている。台湾の企業/機関が選出されるのは昨年に続いて2回目で、2014年は工業技術研究院(ITRI)と聯発科技(MediaTek)が上位100社に入っている。
 北米地区からは36社(2013年は46社)が選出され、そのうち米国が35社、カナダが1社を占めている。欧州からは18社が選出され、多い順にフランス7社、スイス5社、ドイツ4社となっている。英国はイノベーションのために積極的に税制対策を進めてきたが、2014年も英国企業が選出されていないことは刮目するに値する。
 産業別にみると、半導体及び電子部品製造は依然として他の業種を抑えて21社に達している。次いでコンピュータ・ハードウェアが13社、工業製品製造が8社、自動車製造が6社となっている。製薬業は研究開発の期間が比較的長いため、従来はなかなか選出されなかったが、ここ2年は続けて製薬業者が増えており、今年はアボット・ラボラトリーズ(Abbott Laboratories)、ジョンソン・エンド・ジョンソン(Johnson & Johnson)、ノバルティス(Novartis)、及びロシュ(Roche)が選出されている。これらはいずれも世界各地で強大な特許ポートフォリオを持っているため、安定して選出されている。
 さらに「Top 100 グローバル・イノベーター 2014」からは、スマートフォン領域での競争が激化していることがうかがわれ、特許競争における主だった業者であるアップル(Apple)、マイクロソフト(Microsoft)、サムスン (Samsung)、グーグル(Google)、及びブラックベリー(BlackBerry)が選出されている。
 「Top 100 グローバル・イノベーター 」は今年で4年目を迎えており、トムソン・ロイターは主に「特許数」、「(特許出願の)成功率」、「特許ポートフォリオの世界的な広がり」、「引用における特許の影響力(文献引用回数で判断)」という4つの評価指標を採用して、世界で最も革新力を有する100の企業又は団体を選出している。(2014年11月)

 

TIPLO ECARD Fireshot Video TIPLO Brochure_Japanese TIPLO News Channel TIPLO TOUR 7th FIoor TIPLO TOUR 15th FIoor