ジュネーブ国際発明展、台湾は金26銀16銅11を獲得

J150419Y1・J150419Z1 2015年5月号(J189)
 2015年スイスのジュネーブ国際発明展において、台湾代表チームは26点の発明が金賞、16点が銀賞、11点が銅賞を獲得した。また今年は7点が金賞と特別賞を同時に受賞し、それらの多くは環境保護と省エネという特色を具えている。
 開南高級商工職業学校(Kainan High School of Commerce & Indstry)の教師と生徒が共同で発明した「植物による人体検知システムの対話型デバイス(Plant security system which uses the electrical field of a plant to sound an alarm)」は植物の導電特性を利用し、人間が植物から4メートルの範囲に入ると、電場が変化して、セキュリティ警報や音声ガイドシステム等が起動する。
 紅崴科技集団(Homeway Technology Group)の「遠赤外線複合材料『康芙柔』通気性生理パッド(Breathable pads containing deep sea minerals and herbal extracts)」は最大の特徴が、独自の遠赤外線複合材料「康芙柔」を使用し、抗菌処理されている点にあり、また複合高分子繊維の漏れ防止材質を採用することによって、吸収力が市販の生理パッドの38倍に達している。
 勤益科技大学(National Chin-Yi University of Technology)の「男性用便器の節水装置(Water-saving urina)」は、霧状化された水流を採用することで洗浄効果を大幅に高め、洗浄面積も広がる一方、一度に流す水の量が1200mlから300mlへと減り、75%の節水を達成できる。
 遠東科技大學(Far East University)が出品した「高効率環境保護ネイリング装置」は一種の陰圧装置で、半円球の保温機のような外観を呈している。3ヵ所に手を入れることができる孔があり、密閉された環境においてネイリングが行われるため、毒性のある気体を吸うことを回避できる。
 浩綸実業股份有限公司(Pan Cycle International Co., Ltd.)の「生物分解性サンドイッチカップ(Biodegradable cup with excellent thermal insulation, for hot and cold drinks)」はカップ本体が3層構造のため火傷を負うことがない。本体(の中間層)にトウモロコシ等の植物由来のPE又はPLAを使用することにより、世界初のホルダーが不要な生物分解性断熱カップの開発に成功した。これは100℃の高温に耐えることができ、45ヵ国で特許を取得し、年間販売量は2000万個を突破している。
 台北城市科大学(Taipei Chengshih University of Science & Technology)と泰揚能潤滑油科技有限公司(TYN Lubrication Technology)が発明した「環境保護省エネカーボンフリーエンジンオイル(Carbon-free motor oil with a very low rate of pollution)」は低汚染、耐酸性、耐熱性の特徴を有し、ガソリンの燃費性能を高め、排気ガスを減らすことができ、カドニウム、鉛、水銀、ポリ臭化ビフェニル等の有害物質を含まない。また固昌通訊股份有限公司 (Cotron Corporation)の「導電振動膜スピーカー(Electric conductive diaphragm speaker)」はスピーカーの中のボイスコイルと端子板を結ぶ2本のリード線がなくても、元来の効果を達成できる。(2015年4月)
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