TV通販チャンネルで偽ブランド品を販売、侵害額は1000万新台湾ドル余り

　刑事警察大隊偵査第一隊は、黄容疑者が設立した萬商科技股份有限公司（以下「萬商科技」）がTV通販チャンネルやネットサイトにおいて偽ブランド商品を販売したのを検挙した。それは犯行を隠すために、10日間の「商品鑑賞期（訳注：クーリング・オフ期間に相当）」を提供して購買を誘引し、その被害者数は１万人以上に上るものとみられる。　

　警察は民間から、TV通販チャンネルやネットでバーバリー（BURBERRY）、コーチ（COACH）、ティソ（TISSOT）、プラダ（PRADA）等の有名ブランド品として販売されている腕時計やバックは触感が滑らかではなく、材質も粗悪で、字体が曲がっているので偽ブランド品ではないかという通報を受け、それらを権利者による鑑定に送ったところに偽ブランド品であることが証明された。その後、新北地方法裁判所に捜査令状を請求し、数名の警察官を萬商科技に派遣して家宅捜索を行い、2000点以上の偽ブランド品を押収した。その市価総額は概算で1000万新台湾ドルに上る。

　黄容疑者の供述によると、それが販売したバッグは香港のサイトから入手したもので、販売価格が低すぎると消費者に見破られるため、正規品と同じ価格で販売し、さらに魅力的なディスカウントで大量の顧客を集め、暴利を貪ったという。全件について黄容疑者を商標法違反で書類送検した。（2015年4月）