知的財産裁判所が台湾路易斯威頓公司にLV商標権侵害で敗訴判決

　高雄市の「台湾路易斯威頓股份有限公司」は社名が仏ルイ･ヴィトン社（Louis Vuitton Malletier）の中国語名「路易威登馬爾悌耶公司」に類似しており、また「Apple Vuitton」を会社のマークとして使用し、その会社の建物の外壁に掛けられている巨大な看板にもLVに酷似する商標の図案が使用されている。さらにネットショップや求人広告において「Apple Vuittonはアップルとルイ･ヴィトンの商品を専門に販売」、「主に世界の有名高級衣料、バッグ、シューズ、香水及びアクセサリを輸入」、「新品や中古の高級ブランド品の売買サービスを提供」等と記載し、消費者に誤認混同をもたらしたため、ルイ・ヴィトン社に告訴された。

　知的財産裁判所は審理した結果、台湾路易斯威頓股份有限公司に「路易威登」、「路易斯威頓」と同一又は類似している文字又はその他中国語の呼称が「LOUIS VUITTON」に似ている文字を使用して、その社名の要部としてはならず、その社名登記において「路易威登」、「路易斯威頓」と同一又は類似している文字又はその他中国語の呼称が「LOUIS VUITTON」に似ている文字を含まない名称へ変更するほか、会社に設置した巨大看板も撤去しなければならないとの判決を下した。本件はさらに上訴できる。（2015年4月）