輸出直前の模倣積み木展示物を保二警が阻止

J150813Y3・J150812Y3 2015年9月号(J193)
  内政部警政署保安警察第二總隊刑事警察大隊(略称「保二總隊刑警大隊」)は台湾で初めて著作権侵害物品の輸出を摘発した。拡大した積み木をアイディアの素材とするクリエイティブ業者「圓方創意有限公司(C&S Creation Ltd.)」は元従業員がサプライヤと組んで大型積み木展示品を模倣し、中国に運んで展覧会を開こうとしていることに気がついたため、保二總隊刑警大隊に通報した。警察側は展示品を輸出直前に通関のコンテナヤードで押収し、この著作権侵害案件を摘発した。
  警察によると、台湾では近年開催される展覧会が増えてきており、内容も多元化されてきている。海外の有名美術館との提携や外国からの許諾を受けた展覧会とは異なり、台湾ではクリエイティブ業者が黙々と努力を重ね、完全にオリジナルな展示物で展覧会を行うようになってきている。さらにそれを基礎として、中国や海外に対して出展を許諾しており、クリエイティブなソフト力で世界各地へ進出することが期待されている。
  警察による集中的な捜査により、3人の容疑者が台湾の工場でこれらの拡大された積み木の展示物を製作していることがわかり、すぐに捜索を行った。これらの展示物を捜索したときは、すでにコンテナに積まれて工場から運び出され、通関後はすぐに輸出できる状態にあった。また、容疑者は警察に著作権侵害物品を押収されることを阻止するため、通関、倉庫、船積日に関する情報を知らないと言い逃れをしたが、幸いなことに警察の各部署の協力により、確実な保管場所、通関の進捗状況及び船積日を突き止めたため、再度捜索し、ついに基隆通関のコンテナヤードで輸出直前の著作権侵害展示物を見つけ、押収手続きを完了した。
  警察によると、今回押収した大型積み木展示物「コロシアム」はサイズが原作よりだいぶ小さいものの、斑の痕跡や全体の比率が完全に複製されており、原作者の知的財産権を明らかに侵害しているという。
  警察では、3人の容疑者が圓方創意有限公司から展覧に関する文案、デッサン、設計図等の資料を窃取し、複製したことは、著作権法第91条第1項に違反しているため、検察へ書類送検するとしている。(2015年8月)
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