インフルエンザワクチン原液を日本へ輸出、日台で国を越えたサプライチェーンを共同構築

　国光生物科技股份有限公司（Adimmune Corporation、以下「国光生技」）は日本の北里第一三共ワクチン株式会社（以下「北里第一三共」）と2015年9月8日正式に提携枠組協定を締結した。国光生技の詹啓賢董事長と北里第一三共の荻田健社長は、これは日台提携の新たなマイルストーンであり、長期的にみて、両国はバイオ産業において交流をより一層深め、「1＋1=2以上」という相乗効果をもたらすことになるだろうと述べた。

　この協定締結により、今後は国光生技が製造する新型インフルエンザワクチン原液を北里第一三共に供給し、北里第一三共がワクチン製品を製造し日本市場に供給していく。この提携協定は第一段階を5年とし、年間400万剤という最終目標の達成を目指すことにしている。

　国光生技によると、同社にとって北里第一三共との提携はEUのPIC/S認証取得による欧州市場へのインフルエンザワクチン原液供給に続く大型の国際提携プロジェクトであり、これを通じて日台双方の研究開発、製造、品質管理に関する先進技術を組み合わせることにより、高品質を有するインフルエンザワクチンのサプライチェーンを構築し、国際市場を共に開拓することが期待されるとしている。（2015年9月）