中裕新薬のエイズ治療薬、2016年米国で発売の見通し

J151104Y5 2015年11月号(J195)
 中裕新薬股份有限公司(TaiMed Biologics Inc.)が開発したエイズ治療薬「TMB-355(靜脈注射型)」は現在小規模なフェーズⅢ臨床試験が実施されており、2016年には米国FDAの認可を得て発売できる見通しだ。これは台湾ブランドの新薬が世界市場へ進出する先駆けとなる。
 また同社の張念原執行長(CEO)は、「TMB-355(皮下注射型)」の開発進捗状況について、フェーズⅡ臨床試験に入っており、静脈注射型が認可され次第、フェーズⅢ試験を開始する予定であり、同じ製品(剤型のみ異なる)なので、患者数10~15人の小型臨床試験を行えばよく、静脈注射型が発売された後1年で発売できる可能性がある、と述べている。
 現在FDAから認可を受けているエイズ新薬は約30種類あるが、過去5年間に認可されたのはわずか3種類のみとなっている。新薬が不足している上、効果を長時間持続できる注射剤が注目されているため、中裕新薬の「TMB-355」に期待が集まっている。発売後の年間売上高は1億~1億5000万米ドルに上る見通し。(2015年11月)
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