「台湾イノベーション企業トップ20」で、台積電が連覇、華碩、鴻海は2位、3位

J151029Y8 2015年11月号(J195)
 経済部工業局は「2015年台湾イノベーション企業トップ20(20 Most Innovative Companies of 2015)」番付を発表した。台湾ではIT産業が依然として革新力が最も高い産業であり、台湾積体電路(TSMC)が連覇した他、華碩電脳(ASUSTeK Computer)、鴻海精密工業(Hon Hai Precision Ind.)、大立光電(Largan Precision)が2~4位を占めている。また自動車部品メーカーの和大工業(HOTA Industrial)が初ランクインを果たしている。
 経済部は台湾のイノベーションモデルを明らかに示すとともに、国際的なイノベーションのベンチマークを活用するため、2011年から世界的に著名なボストン・コンサルティング・グループ(BCG)と協力して「台湾イノベーション企業調査」を行っており、今回で5年目となる。
 工業局によると、今回の調査において、台湾積体電路はオープン・イノベーション・プラットフォームの概念で世界ファウンドリ業界におけるトップの座を守るとともに、さらに強固なモノのインターネット(IoT)エコシステムを構築したことで、再び首位を獲得できた。2~4位の華碩、鴻海、大立光電、そして順位を大きく上げた研華科技(Advantech)も同様にIoT技術とイノベーションの応用で上位に入っている。
 また精密機械や従来型産業(工業)の革新力も引けを取っていない。9位の巨大機械(Giant Manufacturing)と13位の上銀科技(Hiwin Technologies)はスマートマニュファクチャリングとスマートロボットの分野で革新を重ねており、11位の繊維メーカーである儒鴻企業(Eclat Textile)も付加価値の高い製品を発売して、その革新力を示している。
 今回唯一初ランクインを果たした和大工業(19位)は自動車用精密トランスミッション部品のリーディングカンパニーであり、顧客との共同開発力が評価されてトップ20入りしたことは、注目するに値する。
 さらに、工業分野の企業によるイノベーションが技術や製品に焦点をあてているのとは異なり、今回トップ20にランキングされているサービス業者や金融業者は、ビッグデータ分析、クラウドプラットフォーム、モバイルアプリ等の革新的技術をサービスに応用しているのが評価されている。
 「2015年台湾イノベーション企業トップ20」は1位から順に、台湾積体電路、華碩、鴻海、大立光電、統一超商(President Chain Store)、聯発科技(MediaTek)、全家便利商店(FamilyMart)、研華、巨大機械、宏達電子(HTC)、儒鴻、全聯実業(Pxmart)、上銀科技、裕隆汽車(Yulon Motor)、王品餐飲(Wowprime)、台達電子(Delta Electronics)、中信控股(CTBC Financial Holding)、中華電信(Chunghwa Telecom)、和大工業及び玉山商業銀行(E.Sun Commercial Bank)となっている。(2015年10月)
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