「台湾の国際ブランドトップ20」で、華碩が連覇、聯発科技が初ランクイン

J151028Y8・J151027Y8 2015年11月号(J195)
 2015年「台湾の国際ブランドトップ20」が発表された。華碩電脳(ASUS)が連覇し、趨勢科技(Trend Micro)、旺旺控股(Want-Want)も昨年に続き2位、3位を占めた。聯発科技(MediaTek)、克麗緹娜(Chlitina)は初めてトップ20入りを果たしており、克麗緹娜は上位20社のなかで唯一の美容ブランドとなっている。
 4~20位は、宏碁(Acer)、巨大機械(Giant)、宏達国際(HTC)、研華科技(Advantech)、美利達工業(Merida)、聯発科技、正新輪胎(Maxxis)、聯強国際(Synnex)、85度C/美食達人(Gourmet Master)、中租控股(Chailease)、台達電子(Delta)、統一企業(Uni-President)、創見資訊(Transcend)、喬山健康(Johnson)、友訊科技(D-Link)、合勤科技(Zyxel)、克麗緹娜の順となっている。
 同評価の主催機関は経済部工業局、執行機関は財団法人台湾経済研究院(Taiwan Institute of Economic Research 、略称TIER)であり、ブランド価値評価の権威であるインターブランド(Interbrand)に委託して行われた。「台湾の国際ブランド価値調査」の結果としてトップ20のリストが10月27日に発表された。
 工業局によると、2015年華碩電脳は商品ラインの多元化により市場において優れたパフォーマンスをみせ、ブランド価値は17.80億米ドルに達し、連覇に成功した。初めてランクインした企業の中では、革新に強い聯発科技が市場拡大と商品ラインの買収や投資に力を入れ、スマートホームのトレンドを把握するため家庭用ネットワーキング製品を開発し、激戦のスマートデバイス市場において強力なブランド競争力を示した。克麗緹娜はブランドコミュニケーションとバーチャルな販路の経営の成功によって、ブランドの認知度を大幅に高め、一挙にトップ20入りを果たした。
 2015年総合ブランド価値の調査において、2015年台湾の国際ブランドトップ20リストは多元化が進み、民生電子産業(華碩、宏達国際、宏碁)、スポーツ健康産業(巨大、美利達、喬山)、ハイテク産業(研華、台達電子、聯発科技)、リース業(中租控股)及び美容産業(克麗緹娜)等が含まれている。そのうち台湾の国際ブランド企業4社はブランド価値が二桁成長を遂げている。4社には、7位の研華科技(ブランド価値成長率19%)、13位の中租控股(同17%)14位の台達電子(同17%),8位の美利達工業(同11%)が含まれ、そのパフォーマンスには目を瞠るものがある。
 全体的にみると、2015年台湾の国際ブランドトップ20のブランド価値総額は89.56億米ドルに達し、2014年の87.28億米ドルに比べて2.6%成長している。業種別のブランド価値成長率をみると、ハイテク産業が29.1%、スポーツ健康産業が8.5%に達している。さらに企業別のブランド価値については、華碩電脳、趨勢科技、旺旺控股等13社が前年比で安定成長を遂げ、聯発科技(9位)と克麗緹娜(20位)の2社が新たにトップ20入りを果たしており、台湾の国際ブランド企業による経営努力の成果が表れている。
 同調査は上場企業・株式公開企業の台湾ブランドで、かつブランド経営が国際化されているものを評価対象としている。本評価はインターブランドが毎年発表している「Best Global Brands」と同じ評価システムを採用しており、量化された企業の「財務分析」、質化された「ブランドの役割分析」及び「ブランド力分析」を総合して、台湾の国際ブランドに対する具体的なブランド評価を行い、世界市場競争力に関する具体的な立ち位置を示している。(2015年10月)

TIPLO ECARD Fireshot Video TIPLO Brochure_Japanese TIPLO News Channel TIPLO TOUR 7th FIoor TIPLO TOUR 15th FIoor