「Top 100 グローバル・イノベーター」、聯発科技が再び受賞
J151113Y1・J151113Z1 2015年12月号(J196)
トムソン・ロイターが発表した「2015年Top 100 グローバル・イノベーター(Top 100 Global Innovators 2015)」において、ファブレス大手の聯発科技股份有限公司(MediaTek Inc.)が2年連続の受賞を果たした。聯発科技は台湾企業としては唯一の受賞企業である。
「Top 100 グローバル・イノベーター」は2015年すでに5年目を迎えている。そのパフォーマンスは毎年有名金融インデックスを上回っており、研究開発への投資を強化し、特許で発明を保障することにより、より大きな売上げを創出するとともに、地域経済活動を強化するのに役立つことを証明してきた。
トムソン・ロイターの分析によると、アジア(の企業・機関)はイノベーション力で世界をリードし続けており、合計44社が選出されている。台湾からは聯発科技1社、韓国からは3社が選ばれ、残り40社は日本から選ばれている。
トムソン・ロイターによると、「2015年Top 100 グローバル・イノベーター」は「特許数」、「(特許出願の)成功率」、「特許ポートフォリオのグローバル性」、及び「引用における特許の影響力(文献引用回数で判断)」という評価基準で選出された。この研究によって、産業と地域において大きな転換が生じており、企業・機関がその特許ポートフォリオを拡大し続けるのに伴い、従来の「最適な者が生き残る」(survival of the fittest)は現在「最も広汎な者が生き残る」(survival of the broadest)に進化していることが示されている。化学大手のバイエル社の場合、農作物科学分野に進出したことで、2011年以来初めて受賞した。
トムソン・ロイターIP & Science部門シニア・バイス・プレジデントのDavid Brown氏によると、イノベーションは優れたアイデアを持ってさえいれば良いというものではないという。真のイノベーションは企業・機関が知的財産権を十分に活用でき、さらに商機を事前に察知してアイデアを具現化する必要がある。(2015年11月)