「通信産業標準必須特許情報検索プラットフォーム」が開設

J160422Y1 2016年5月号(J201)

知的財産局によると、企業が特許検索結果を利用して産業重要技術を分析し、系統的なパテントマップを構築するための参考に供し、企業の特許戦略管理能力を強化することを目的として、同局が財団法人国家実験研究院(NARLabs)の科技政策研究與資訊中心(Science & Technology Policy Research and Information Center)に設置を委託していた「通信産業標準必須特許情報検索プラットフォーム(原文名:通訊産業關鍵專利資訊檢索平台、英語名:Retrieval Platform for Standard Essential Patents in Tele-Communication industry)(https://ticpa.stpi.narl.org.tw/login.php)」が、ネット上に開設された。

「通信産業標準必須特許情報検索プラットフォーム」は知的財産局の「通信産業特許動向及び特許訴訟分析研究計画(原文名:通訊産業專利趨勢與專利訴訟分析研究計畫)」の3年にわたる研究成果を統合したものである。専門家が技術レポートを読んだ後、各通信会社のLTE/LTE-A標準必須特許(SEP)に係る適格性を検討し、さらにこれら特許に関わる訴訟事件の訴訟資料を整理して、Non-SEPの関連特許案件とリンクし、情報検索、動態分析、及びチャート作成の機能を提供している。利用者はプラットフォームが提供する簡易検索又はブール検索(Boolean Search)の機能を用い、複数の欄にキーワードを入力して検索することができる他、アドバンス検索(Advanced Search)で直接、所望のSEP特許情報リストを捜し出すことができる。さらに組み込まれているベーシックチャート作成とアドバンスチャート作成の選択肢により、検索で得られた特許グループに対する多次元チャート分析を行うことができる。マクロ分析以外に、プラットフォームでは約7500件のSEP閲読レポートも提供している。それには周知の欠点、技術的特徴、効果、技術及び製品の分類等の特許関連情報が含まれており、利用者はSEP資料を読む時間を短縮できる。

SEP特許情報分析以外に、このプラットフォームは将来の5G技術分野の分類や潜在力を有する特許の紹介も提供している。さらに通信分野における主なメーカー情報と特許布陣固め(パテント・ポートフォリオ構築)状況についても、計10社の情報を収集、整理して利用者の参考に供しており、プラットフォームの構築によって、企業が技術モニタリング、特許棚卸及び技術市場の分析や特許布陣固めを行う能力をそなえるのに協力し、国家の産業競争力を高めることを目指している。(2016年4月)

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