保二警が海賊版Bremboブレーキ部品を摘発、侵害額は市価100万新台湾ドル超

    内政部警政署の保安警察第二総隊刑事警察大隊偵査第一隊によると、先日イタリアメーカーのBrembo（ブレンボ）から模倣の疑いがあるBremboブレーキシステム部品が市場に流入していると海を越えて提訴があった。警察が数日間にわたって証拠を集めた後、捜索・差押許可状をもって新北市にある某自動車改造工場への家宅捜索を行い、現場で海賊版のBremboフロントブレーキ用キャリパー/ローターキットとBremboリアブレーキ用ビッグローターキットを押収した。調べたところ、被疑者はすでに20余組のBremboキットを販売しており、その侵害額は100万新台湾ドルを上回る。

    警察が調べた結果、販売業者は約1～3万新台湾ドルで中国から海賊版を仕入れ、さらに1組当たり3～9万新台湾ドルで販売していたことが分かった。海賊版は正規品よりも安く、消費者の購買を誘引するため、メーカーの商標権に対する侵害は重大である。

    また海賊版は正規品メーカーのような高規格の品質管理が行われおらず、製造過程に瑕疵が発生した場合、製品の性能や全体のパフォーマンスに影響を及ぼす可能性が極めて高く、自動車走行時の安全性に懸念が生じやすくなる。とくに本件の海賊版は主にスポーツカーのブレーキシステム部品に使用されるため、それが惹き起こすであろう安全上及び経済上の損失は甚大であり、消費者は決して軽視してはならない。全件は取調べ後に商標法違反で送検された。（2016年7月）