女性営業担当者が元雇用主の画像を盗用し告訴される

J160703Y3 2016年8月号(J204)
    何○○は「台湾のコーポレート・アイデンティティ(CI)デザインの父」の異名を持つ蕭文平氏が経営する元平設計有限公司(Y&P Design International Inc.、以下「元平設計」)にかつて在籍していたことがあり、離職後に元平設計が所有する8枚の画像(撮影の著作物及び図形の著作物)を自らのフェイスブックにアップロードしたため、元雇用主から著作権法違反で提訴された。台北地方裁判所での法廷において、何○○はアップロードしたことは否認しなかったものの、著作権法違反にあたる犯行については否認し、これらの画像はいずれもかつて元平設計でプロジェクトに参加していたときに自分が撮影したものも含まれており、自分の行為に過ちはなかったと抗弁したが、裁判官はその主張を採用せず、50日の拘留に処し、罰金に転換してもよいとの判決を下した。(本件判決に不服であれば)さらに上訴できる。
    何○○は該社にて営業の業務を担当していたが、2009年3月に離職し、他社へ移り代表者となった。2013年12月には、自宅においてそのフェイスブックID「Patti Ho」を用いて8枚の画像をアップロードした。その中には蕭文平氏がデザインした台北悠遊カードの図案、震旦グループ上海浦東ビルの図案、中国信託敦北支店の写真や聯合報本社ビル等の写真が含まれていた。
    台北地方裁判所の裁判官は、何○○の業務内容は営業担当者として顧客との連絡を取ることであり、たとえデザインのプロジェクト会議に参加したり、デザイナーにアイデアを参考として提供したりしたとしても、実際にデザインには参加しておらず、また著作権法は概念や思想を保護するものではないため、何○○は法に抵触したと認定した。(2016年7月)
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