営業秘密漏洩に賠償金500万新台湾ドル支払命令の判決

J160716Y4 2016年8月号(J204)
    旭声科技股份有限公司(Hsu-Sen Technology Corp.、以下「旭声科技」)は2014年12月に大立光電股份有限公司(Largan Precision Co.,Ltd.、以下「大立光電」)から、同社が製造を請け負った光学ダイコアが煜○有限公司に流出したため、大立光電の営業秘密が漏洩したとの告知を受けた。旭声科技が調査したところ、頼○○課長が無断で旭声科技の部品廃棄物を煜○公司に提供し、旭声科技の営業秘密を侵害したことを発見したため、旭声科技は2014年12月9日に賴課長を秘密保持義務に違反したとして解雇した。その後、旭声科技は本件について大立光電と500万新台湾ドルの賠償金を支払うことで和解し、旭声科技はこれに基づいて(頼課長等を相手取り賠償請求)訴訟を提起した。
    審理の結果、旭声科技は従業員が任職するときにいずれも従業員に秘密保持に関する念書に署名するよう要求するとともに、会社の製品を合格サプライヤ以外に供給してはならないと指導しているが、頼課長は部品廃棄物を無断で外部に流出したため、裁判官は秘密保持義務の違反に該当すると認め、頼課長に対して、旭声科技が大立光学に支払った和解金500万新台湾ドルを賠償するよう命じる判決を下した。(2016年7月)
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