経済部訪米で協力覚書4件の調印に成功、台米産業協力を拡大

J160829Y8・J160829Z8 2016年9月号(J205)
    経済部工業局によると、先日工業局長が率いる「台米産業協力及び商機訪問団(The Taiwan-USA Industrial Cooperation Mission)」が訪米し、この表敬訪問を通じて米国のABSG Consulting Inc.、Keystone、Principle Power、Energid Technologies、Entrepreneurs Roundtable Accelerator(ERA)、Economic Development Partnership of North Carolina(EDPNC)等との協力覚書4項目の調印を促した。これにより洋上風力発電、精密機械の航空宇宙応用、イノヴェーションの産業化、半導体等の分野における台湾の企業や研究機関を米国の先進的な製造技術や革新力に直接結びつけて、台湾企業の米国における提携戦略に新たな原動力を注ぎ込む。
    その中で、ABSG Consulting Inc.、Keystone及びPrinciple Powerとは台湾の中国鋼鉄股份有限公司(China Steel Corporation)、財団法人中国験船中心(CR Classification Society)、台湾風力発電産業協会(Taiwan Wind Turbine Industry Association 、略称TWTIA)及び経済部台米産業提携推進オフィス(Taiwan-USA Industrial Cooperation Promotion Office 、略称TUSA)等が共同で協力覚書に調印し、洋上風力発電技術に関する協力関係を強化していく。
    今回の訪問団はマイクロン(Micron)に対して台湾でDRAM産業へ投資するよう促した。台湾の企業/研究機関と十分に戦略的提携を結んでIC統合力を高め、先進的半導体製造工程の導入を促すことで、世界市場における製品の競争力を高めることができる。さらに3Mにも台湾での研究開発への投資を拡大するよう促した。今年3Mはトライザクト(Trizact)™のパッドコンディショナー技術への投資を拡大し、先進的なCMP工程を導入するとともに、台湾の企業や学術研究機関とトライザクト™表面材料の摩耗測定、材料研究及び分析並びにウエハ表面テストに関する共同研究を行っていく。これにより台湾による次世代半導体産業の10ナノ以下製造工程への参入を早期化できるだろう。
    また工業局によると、米Energid社はハイエンド多軸型産業用ロボットアームの制御ソフトウェア技術を有し、NASAの協力企業でもあるという。訪問団は台湾の徳大機械公司(Deta International Co., Ltd.)及び工業技術研究院(ITRI)智慧機械科技中心(Intelligent Machinery Technology Center)とEnergid社との協力覚書調印を促した。これにより台米精密機械産業の実質的な双方向の提携を推進することになる。
    さらに同訪問団はERAと経済部台米産業提携推進オフィスによる台米イノヴェーション産業パートナーシップに関する協力覚書の調印も促した。これにより台湾とシリコンバレーの革新力を結び付け、台米イノヴェーション産業プラットフォームを構築することを推進していく。(2016年8月)
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