台米が5G協力で合意　TAICSとTIAが協力覚書を締結

    台湾情報通信標準化協会（Taiwan Association of Information and Communication Standards、略称「TAICS」）は米国の電気通信工業会（Telecommunications Industry Association、略称「TIA」）と2016年9月29日に協力覚書（MOU）を締結し、TAICSの曾鏘聲理事長とTIAのScott Belcher CEOが双方を代表して署名した。さらに経済部と米国在台協会（AIT）の上層部が招かれ、締結に立ち会った。これは、今後台米双方が第5世代移動通信システム（5G）とモノのインターネット（IoT）に関する標準化と米国の「先端無線研究イニシアティブ（Advanced WirelessResearch Initiative、略称「AWRI」）」への参加に向けて協力をスタートさせるための礎となるだろう。

    政府のサポートと産業界の協力の下、現在TAICSは欧州電気通信標準化機構（European Telecommunications Standards Institute、 略称「ETSI」）、次世代モバイルネットワーク連合（Next Generation Mobile Networks、略称「NGMN」）、日本の一般社団法人 電波産業会（Association of Radio Industries and Businesses、略称「ARIB」）及び一般社団法人 情報通信技術委員会（Telecommunication Technology Committee、略称「TTC」）等とすでに協力覚書を締結して5G技術の発展に関する協力を進めており、今回（の協力覚書締結）はさらに5Gの国際協力を米国にまで拡大するものである。TAICSとTIAとの協力覚書締結を通じて、台米双方は5G協力における重要な第一歩を踏み出し、今後双方は既存のICT産業領域での協力をベースとして、世界と地域との標準に関する交流とリンケージを強化し、さらには台湾産業界がAWRIイニシアティブにおける米国4大都市での5G試験プラットフォームに参加することを促進していく。（2016年9月）