海賊版フェイスマスクのネット販売業者に45万新台湾ドルの賠償命令判決

J161008Y2 2016年11月号(J207)
    交際関係にあった何被告(女)と張被告(男)は、中国からの輸入品であるフェイスマスク「我的美麗日記」の模倣品を2013年3月から2013年末までの間にネットで1箱あたり120新台湾ドルで購入した後、さらに1箱あたり150~180新台湾ドルで合計3000箱(総額45万新台湾ドル)を転売した。2013年末に両被告が別れた後も、張被告は模倣品のフェイスマスクを2014年3末までネットで販売し続けた。統一薬品股份有限公司(President Pharmaceutical Corporation、以下「統一薬品公司」)はこれを発見した後、2人を提訴し賠償を請求した。知的財産裁判所は両被告に対して45万新台湾ドルを統一薬品公司に賠償するほか、張被告に対しては単独で13万5000新台湾ドルを統一薬品公司に賠償するよう命じる判決を下した。本件はさらに上訴できる。
    何被告と張被告は、仕入れたフェイスマスクが模倣品だとは知らず、さらに中国からの輸入品だとも知らなかったうえ、フェイスマスクは中国人に売るつもりだったと抗弁した。しかしながら知的財産裁判所は、両被告が美容関連の業界で働いており、美容関連製品のブランドや価格については一般人よりよく知っているはずであり、両被告がネットで仕入れたフェイスマスクの価格は市価の約半額であることから、両被告が模倣品であることを全く疑わなかったはずはなく、さらにネットのバイヤーからいかなる領収書も商品の出所証明も受け取っていないことは商習慣に合致しないため、両被告の供述を採用できないと判断した。(2016年10月)
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