「エピ・ライン」商標図案の模倣に、53万余新台湾ドル賠償命令の判決

    二阿国際股份有限公司（2R International co., Ltd.、以下「二阿国際公司」）は高級ブランドを経営するルイ・ヴィトン・マルティエ社（Louis Vuitton Malletier、以下「LV社」）から「エピ・ライン」商標図案を模倣しているとして告訴され、賠償を請求されていた。最高裁判所は先日、知的財産裁判所の見解を維持し、二阿国際公司及びその責任者である李○○に対して連帯で53万7200新台湾ドルを賠償するとともに、一日新聞に謝罪広告を掲載するよう命じる判決を下し、判決が確定した。

    最高裁判所は以下のように指摘している。LV社の「エピ・ライン」商標図案は2010年に著名商標と認定されており、さらに長期かつ幅広い使用及び宣伝・販促を通じて、その知名度は消費者に広く認知されている。バッグのデザインと販売に従事している二阿国際公司は、2014年3月3日にその店舗において「エピ・ライン」商標図案を模倣したハンドバッグ8点を警察に押収されており、それらの外観はいずれも明瞭且つ「エピ・ライン」商標と同一の図案を有し、さらにそれらのスタイルはLV社のクラシックタイプを模倣したもので、すでにLV社の商標権を侵害している。さらに二阿国際公司はLV社の同意又は許諾を得ずに、同一又は類似のものを使用して、他人の商品との混同を招いているため、公平交易法（訳注：日本の不正競争防止法や独占禁止法に相当）にも違反している。二阿国際公司及びその代表者である李○○に対して連帯で53万7200新台湾ドルを賠償するよう命じた知的財産裁判所の判決には理由がある。（2016年12月）