海賊版動画を宿泊客の視聴に提供、業者に著作権違法で刑罰の判決
J180724Y3 2018年8月号(J228)
高雄85ビル(85スカイタワー)の高層階に位置する民宿「Sam的家」は超大型テレビやプロジェクタ及びハイエンドのサラウンド音響などを装備し、無料で高画質のカラオケビデオや映画を視聴できるため、高い人気を得ている。
2015年10月に財団法人台湾国際影視基金会(Taiwan International Screen Foundation)は調査するために人員を派遣し、宿泊客を装って宿泊させて、民宿「Sam的家」では確かに違法にコピーした映画の著作物の動画ファイルとコピー光ディスクを置いており、宿泊客が部屋で視聴するのに供している事を確認したため、警察に通報した。2016年2月に警察と検察が民宿を家宅捜索し1,000枚以上の光ディスク、USB、サーバ等の設備を押収した。(民宿を経営する)業者は著作権法違反により、検察官に起訴された。
橋頭地方裁判所は、業者に対して「迪士尼公司(ディズニー)」、「福斯公司(フォックス)」、「環球影城公司(ユニバーサル)」、「派拉蒙公司(パラマウント)」等の映画製作会社の著作財産権を侵害したと認定し、著作権報91条第1項により6ヵ月の懲役に処し、罰金への転換もできるとの判決を下した。(2018年7月)