経済部科学技術プログラムの成果が「2021 R&D 100 Awards」で7つの賞を獲得
J211026Y5・J211026Z5 2021年11月号(J267)
経済部は2021年10月26日に台北晶華酒店(リージェント台北)にて「2021 R&D 100 Awards受賞記者会見」を開催し、管轄下の4法人に関する吉報を伝えた。工業技術研究院(Industrial Technology Research Institute(ITRI))、資訊工業策進会(Institute for Information Industry(III))、金属工業研究発展中心(Metal Industries Research & Development Centre(MIRDC))、紡織産業綜合研究所(Taiwan Textile Research Institute(TTRI))による6項目の研究成果が、「2021 R&D 100 Awards」で計7項目の賞を受賞し、マサチューセッツ工科大学、オークリッジ国立研究所、東京大学、コーニング等とともに科学技術R&Dの殿堂に名を連ねた。台湾の受賞数は世界で2位、アジアで1位となった。
今年受賞した技術は、ITRIの「組織癒合を促進する生体機能摸倣材料の3D プリント技術(3D Printing Biomimetic Materials and Structures for Tissue Integration(BioMS-Ti))」、「等温高効率大気中水分回収技術(Ubiquitous Water Wand(UWAW))」、「ソフトウェア制御拡張型ロボット関節モジュール(Software-defined Augmented Robot Joint(SARJ))」;MIRDCの「連続型マイクロパーツ熱処理システム設備(The Continuous Type Heat Treatment System Equipment for Micro Parts(CTHT))」;TTRIの「RFID Yarn®:主要耐久性試験5項目の克服(RFID Yarn®: Overcomer for 5 Major Durability Test)」;IIIの「AI鑑識技術による台湾誤情報共同対抗システム(Misinformation join-fighting mechanism enabled by AI forensics technology)」で、その中でもIIIの技術は同時にR&D 100特別賞CSR(企業の社会的責任)ジャンル銅賞も獲得した。
経済部が長年にわたり科学技術プログラムを通じて法人による革新技術を支持してきたが、それらの技術は幾度も海外の大賞を獲得し、14年連続で計66項目のR&D 100 Awardsを獲得している。これはわが国の革新力が国際的に認められたことを示すものであり、さらに重要なことは、歴年の受賞技術の多くがすでに産業利用価値を得て、9割以上が海外の大手企業や国内企業に技術移転されていることである。これだけではなく、経済部が力を入れてきた科学技術プログラムは、産業に大きな利益をもたらし続けており、わが国の産業が投資のエネルギーを発揮し続けられるよう導き、産業に革新の活力をもたらしている。(2021年10月)