群創光電(イノラックス)がDimencoと提携 シミュレーテッド・リアリティ3D市場に参入

J230703Y5 2023年8月号(J288)

 群創光電は2023年7月3日、戦略的パートナーDimencoとの許諾協議締結を発表した。今後は、シミュレーテッド・リアリティ(Simulated Reality,SR)3Dディスプレイの共同開発を継続的に行い、Dimenco SRシミュレーテッド・リアリティ技術を業界をリードする群創のマルチディスプレイソリューションに導入し、次世代3Dディスプレイへの卓越したソリューションの提供に注力する。
 群創によると、新たなDimencoとのシミュレーテッド・リアリティ3Dディスプレイソリューションの共同開発は、最新のディスプレイ技術で消費者の眼を捉え、ユーザーに全く新しい没入型体験をもたらすという。SRシミュレーテッド・リアリティ技術は平面ディスプレイをとおしてリアルな多次元の視覚効果を創造する特許技術であり、この技術はウェアラブル装置を一切必要とすることなく、平面ディスプレイの2Dインタラクティブをシミュレーテッド・リアリティ3D没入型体験に転換することができる。今回のDimencoとの提携によって3Dディスプレイ市場のニーズを大いに滿足させることで、ディスプレイ産業チェーンにおいて長期的に共同で競争優位性を築いてゆく考えである。
 群創総経理の楊柱祥氏は、今回の群創とDimencoによる技術研究開発における濃密な提携は、今後3Dディスプレイソリューションの開発と統合を加速させるうえ、Dimenco の独占シミュレーテッド・リアリティ技術の搭載により、世界中のユーザーに最も上質で価値の高い3Dディスプレイソリューションを提供でき、それと同時にこの技術もリアリティアミューズメント、スマート医療、スマートラーニング等多種の革新領域に根付いて花開くはずなので、没入型体験に多くの革新的発展をもたらすことになると述べた。
 Dimenco CEO Maarten Tobias氏は、今回の協議はSR 技術をたゆまぬ努力で発展させていくにあたって重要なマイルストーンであり、群創は長年の豊富な製造能力と技術の蓄積により、いっそうSR技術を強化することができるほか、これにDimencoの専門知識と技術も加わるので、今後ユーザーに幅広い製品を提供することができる見込みであり、2024上半期には群創が製造する初の27インチSRシミュレーテッド・リアリティ3Dディスプレイを発表できることを期待していると述べた。(2023年7月)

TIPLO ECARD Fireshot Video TIPLO Brochure_Japanese TIPLO News Channel TIPLO TOUR 7th FIoor TIPLO TOUR 15th FIoor