米裁判所がHTCの特許権侵害を認める判決、2.8億新台湾ドル相当の賠償支払い命令
J231017Y1・J231017Z1 2023年11月号(J291)
米デラウェア州連邦裁判所の陪審員団は、宏達国際電子股份有限公司(以下「HTC」)がパテントライセンス会社である3G Licensing社(ルクセンブルグ)の移動通信特許を侵害しており、890万米ドル超(約2.8億新台湾ドル相当)の賠償金を支払うよう命じるよう評決した。3G Licensing社は以前にHTCと特許ライセンスに関する交渉が決裂し、2017年にHTCを相手取り提訴して、4G LTE対応であるHTCのOne、Bolt、Desire等多数のスマートフォン機種が3G Licensing社の移動通信規格に関する特許2項目を侵害していると主張し、HTC側はこれを否定して、これらの特許は無効であると主張していた。
米国裁判所の判決について、HTCは「わが社は陪審員団の努力に感謝するものの、本件の判決に対しては失望を禁じ得ない。この判決はわが社の業務に深刻な影響をもたらすものではないが、わが社の権益を守るため、あらゆる上訴の手段をさらに検討していく。」と発表した(2023年10月)