特許の影響力が突出、工研院が「Derwent Top 100グローバル・イノベーター」で8回目の選出

J240416Y1・J240415Y1 2024年5月号(J297)

 クラリベイト・アナリティクス(Clarivate Analytics)は「Top 100グローバル・イノベーター2024」を発表し、台湾からは11組織が選出された。その中でも工業技術研究院(ITRI、以下「工研院」)は今回で8回目の選出となり、台湾の組織として、またアジア太平洋地域の研究機関として、選出回数が最多となった。
 今回選出された台湾組織には工研院以外に、鴻海(Foxconn)、聯發科技(MediaTek)、友達光電(AUO)、台達電子工業(Delta Electronics)、瑞昱半導体(Realtek Semiconductor)、台湾積体電路(TSMC)、緯創資通(Wistron)、南亞科技(Nanya Technology)、華邦電子(Winbond)、そして初選出となった中強光電(Coretronic)が含まれている。工研院は経済部のサポートを受けて、技術分野の枠を超えた研究開発という優位性を強化し続け、アジア太平洋地区において選出回数最多の研究機関となり、台湾の産業革新に活力を注ぎ込み、その影響力を発揮している。
 地域/国別に選出された組織数をみると、台湾は再び世界で3位となり、台湾のイノベーションと研究開発における高い実力を見せつけた。選出された台湾の11組織は研究開発に力を入れ、パテント・ポートフォリオは人工知能(AI)、デジタル化及び温室効果ガス排出削減というトレンドをカバーしている。経済部は台湾産業のデジタル化とネット・ゼロ移行を推進し続け、グリーンテクノロジーとAIの運用や研究開発を拡大していくとともに、人材育成計画とイノベーションの環境を強化して、台湾産業の世界競争力を高めていくとしている。(2024年4月)

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