「誠品」商標を広告に掲載、広告主に179万余新台湾ドルの賠償命令
J181220Y2 | 2019年1月号(J233) 前のぺージに戻る    
    台北市に住む被告の簡○○が民泊仲介サイト「Airbnb」に「ModernHome誠品生活寓所Eslite Life Residence」、「ModernHome東區誠品寓所DongQu Eslite Residence」、「ModernHome誠品書店寓所Eslite Bookstore Abode」等のタイトルで宿泊、部屋予約の広告を掲載し、臨時の民泊サービスを提供した。2017年7月に誠品股份有限公司(The Eslite Corporation、以下「誠品公司」)がこれを発見して商標権侵害で告訴していた。先日、知的財産裁判所は被告に179万余新台湾ドルの賠償金支払いを命じる判決を下した。
    誠品公司によると、簡○○は「誠品」、「誠品行旅eslite hotel」が同社の重要なブランドであり、それが著名商標であることを明らかに知りながら、同意を得ずに無断でそれら商標を「民宿、旅館、民泊」等の役務に使用し、これは不当に同社が長年にわたり努力してきた経営の成果と取引上の信用にただ乗りするものであり、誠品公司は損害を被ったとして、告訴を提起した。
   被告は、使用した「誠品」等の中国語はいずれも簡体字であり、「誠品」、「誠品行旅 eslite hotel」商標とは異なり、しかも3ヶ所の所在地は誠品書店敦南店がある仁愛ロータリーの付近に位置し、誠品等の関連の文字は地理的位置を説明するものにすぎず、記述的な公正使用に該当すると抗弁した。
    知的財産裁判所は判決書において、被告が「誠品」、「Eslite」等の文字を商標として使用したことは、「誠品」、「誠品行旅 eslite hotel」商標と類似を構成し、さらには称呼と観念も同じであり、また「民宿、旅館、民泊」等の同じ役務区分に使用しているため、消費者に誤認混同を生じさせ、商標権侵害の行為を構成しており、被告に179万余新台湾ドルの賠償金支払いを命じる判決を下した。本件はさらに上訴できる。(2018年12月)