知的財産局が2020年「専利」トップ100を公表
J210310Y1 | 2021年4月号(J260) 前のぺージに戻る    
    経済部知的財産局は2021年3月10日に2020年専利出願及び公告・証書交付統計資料を発表した。三種の専利(特許、実用新案、意匠を指し、以下「専利」という)の出願について、台湾法人としては台湾積体電路製造股份有限公司(Taiwan Semiconductor Manufacturing Company, Limited、以下「TSMC」)が1096件で五連覇を達成した。外国法人としてはQualcommが720件で首位に返り咲いている。専利の証書交付については、台湾法人としてTSMCが680件、外国法人としてAdvanced New Technologiesが 588件でそれぞれ首位を獲得した。さらに台湾法人の専利出願件数トップ100にランキングされた教育機関による特許出願件数は前年比で24%増加している。

    一.台湾法人の専利出願件数で、TSMCが五連覇
    台湾法人の専利出願件数をみると、TSMCが2016年から首位を守り続け、2020年は(前年に続き)再び1000件を上回った。次いで2位に523件の宏碁股份有限公司(Acer Incorporated )、3位には466件の友達光電股份有限公司(AU Optronics Corporation)が入っている。420件で4位の瑞昱半導體股份有限公司(Realtek Semiconductor Corporation)と209件で9位の仁寶電腦工業股份有限公司(Compal Electronics, Inc.)は出願件数が2001年以来の最高水準を記録している。236件で7位の英業達股份有限公司(Inventec Corporation)と、231件で8位の鴻海精密工業股份有限公司(Hon Hai Precision Industry Co., Ltd.)も年成長率がそれぞれ27%、16%に達している。
台湾法人の専利出願件数を種類別(特許、実用新案、意匠)にみると、台湾の研究開発を牽引する主な原動力は企業であるため、2020年台湾法人トップ100の特許出願は企業に集中しており、(研究機関、教育機関、企業による)特許出願全体のうち企業は78%を占めている。企業による実用新案と意匠の出願件数も前年比でそれぞれ19%、29%成長している。

    二.金融機関8行がトップ100入り、土地銀行の順位が最高、特許出願では華南銀行が最多
金融機関8行が台湾法人トップ100にランキングされており、その専利出願件数は合計736件で、年成長率は18%に上り、3年連続の成長となった。専利出願件数は台湾土地銀行(Land Bank of Taiwan)が133件で最も多かった。特許だけをみると、8行の合計は244件で、8%成長しており、そのうち華南銀行(Hua Nan Bank)が43件で最も多かった。

    三.成功大学の特許出願件数は教育機関で最多、「台清交」の3校はいずれも二桁成長
教育機関27校が台湾法人トップ100にランキングされている。台北城市科技大学(Taipei City University of Science and Technology)が181件で、初めて教育機関の首位を占め、その出願は実用新案(174件)が主であり、台湾法人トップ100で10位に入っている。特許出願件数だけをみると、国立成功大学(National Cheng Kung University)が109件で、教育機関としては最も多く、次いで国立清華大学(National Tsing Hua University)が102件、国立交通大学(National Chiao Tung University)が86件、国立台湾大学(National Taiwan University)が82件と続いており、いずれも年成長率は10%~64%に達している。

    四.工研院の特許出願件数は研究機関のトップ
研究機関としては、5機関が台湾法人トップ100にランキングされている。財団法人工業技術研究院(Industrial Technology Research Institute、略称「工研院」)は352件で、台湾法人トップ100で5位を占め、研究機関としては順位が最も高い。研究機関として2番目に順位が高いのは、97件の財団法人金属工業研究発展中心(Metal Industries Research & Development Centre)となっている。

    五.Qualcommが外国法人の專利出願件数で首位に返り咲き
外国法人トップ10をみると、Qualcommが720件で首位に返り咲き、年成長率は24%に達している。半導体設備メーカーは上位10社中3社を占め、652件のApplied Materialsと460件の東京エレクトロンがそれぞれ2位、4位にランキングされている。また今回6位に入ったDiscoは出願件数が291件でここ10年の最高水準に達している。また、メモリ業界のキオクシアは338件で5位に浮上している。Ford Global Techonologiesも243件で初めて外国法人トップ10に入っている。
    2020年外国法人トップ100の専利出願件数をみると、特許が専利全体の87%を占めている。また特許と意匠の出願件数は前年比で減少しているが、実用新案は前年比で11%増加している。(2021年3月)