メルクが今後台湾に170億台湾元を投じると発表した エレクトロニクス産業新ライン拡張のほか研究開発能力の強化も

J211214Y5 2022年1月号(J269)
    世界有数の科学技術企業であるメルクは2021年12月14日、半導体産業の発展に焦点を当て、今後5-7年で台湾に約170億元を投資し、エレクトロニクス産業の新ラインと研究開発能力を大幅に拡大すると発表した。今回の投資は、メルクにとって台湾では最大規模のものだ。
    今回の5年投資計画は、世界に発表されたメルクの「上向き進撃」成長計画の一環であり、エレクトロニクス市場の成長を加速させるために、材料ソリューションの研究開発及び関連資本支出に千億元(30億ユーロ)以上投資する予定である。
    今回の投資計画はいくつかの段階に分かれており、まず2022年に南部サイエンスパークの高雄パークで15 ヘクタールを超える新しい生産センターを建設し、これは世界初の大規模半導体材料製造・応用研究開発センター(メガサイト)であり、並びに製品のさまざまな段階に応じて、生産が順次開始される。当該工場は、メルク全シリーズの半導体ソリューション製品、即ち薄膜材料、特殊ガス、感光材、研磨材など、半導体の先進製造プロセスに主要な製造材料を提供する。
    また、既存の高雄工場(SAFCハイテック台湾)は電子材料供給システム及びサービスの生産・研究開発能力を拡大し、並びに新たに特殊ガス及び化学材料の貯蔵や輸送システムの製品ラインアップを拡充する。工場は2021年12月より建設を開始し、2022年末から台湾とアジア向け供給を開始する予定である。
    メルクはまた、新竹で半導体研究開発の能力とコア機能の統合とアップグレードを計画しており、半導体製造プロセス全体の能力と専門知識を提供する統合研究開発センターを設立し、より迅速で効率的なサービスを提供する予定である。研究開発センターの第一歩は、2021年に化学機械研磨技術の研究開発と応用の実験室拡張である。
    このほか、このディスプレイ材料ソリューションもメルクの主要な投資のひとつだ。メルクは、非伝統的ディスプレイ技術への投資を持続し、グラフィック素材の生産能力を拡大し、ディスプレイ材料の能力を強化する予定である。(2021年12月)
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